普通に話がしたい

日記とか備忘録とかその類のソレ

Larry Chanceと私。

Larry Chanceが死んだ。

というか、死んでいた。今年の9月に。

 

Larry Chanceが何者かというと、私を洋楽の沼に突き落とし、あげくレコードの沼にも突き落とした、The Earlsというボーカルグループのリードボーカルである。

 

今日の移動中に山下達郎のラジオを聴いていたら、その追悼という意味でThe Earlsの曲をかけていた。本当になんで今なんだ。

 

そこでその知らせを聞いて初めてLarry Chanceの訃報を知った。そう、日本では名の知れた人でもないし、海外でも一部のマニアしか知らないような歌手。たとえ死んだとしても日本では海を越えて報道も、ましてやTwitterにすら情報が届いてこない。

 

そこまで名の知れた人では無いのだ。

まして他のボーカルグループと比べて歌が抜けて上手い訳でもないし、良いメロディが書ける人でもない。

 

でもなんか好きで、好きで、The Earlsの曲は当時洋楽が苦手だったのに聴きまくったし、それで耳が慣れて洋楽を聴き始めるきっかけになった。

 

当時聴いていたバージョンは本当に音が悪かったため、レコードを手に入れれば良い音でLarry Chanceの声が聴けるかもしれないと思ったからレコードプレーヤーを買って、The Earlsのレコードを手に入れるのを生涯の目標にしていた。

それは思ってたより早く叶った。

心斎橋のレコード屋さんで1500円くらいで売れ残っていたものを手に入れた。

多分オリジナルでは無いから、オリジナルがあれば手に入れたいけど、ひとまず買えた。

火事があってもこれだけは持って逃げる宝物だ。

 

 

そんなこんなで一応YouTubeには去年のライブ映像が残っているから、まだ元気なのだろうから、就職して余裕が出来たらアメリカまで会いに行けたらいいな。。とか思っていた。

 

じゃあいつの間にか死んでた。

別にこれといって悲しさは無い。かなり歳だったし、そもそも死因が日本語の情報で出てこないから分からないけど、ココ最近の大橋純子やら高橋幸宏やら、鮎川誠やらの逝去ラッシュで麻痺してたのはあるとはいえ、悲しさはあまりない。

 

けど自分に大きな影響を与えた人物が亡くなると流石に思うところはある。

この行き場のない気持ちと自分を納得させるためにこうして長い文書を書いている。

 

そして、こう宣誓することによって少しは気が晴れると思った。

 

どれだけ年月が経とうとも、私はThe Earlsに影響を受けているし、最高の歌手はLarry Chanceだと思っている。

 

ここにその表明と、備忘録を付けておこうと思った。

忘れないというのが彼に対する最大の敬意だと思う。

 

RIP.Larry Chance.

Remember Then.